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「境界のかたち」Forms of Boundaries

2023.9.6

「境界のかたち」Forms of Boundaries

「境界のかたち」Forms of Boundaries

田中奈津子、土屋裕央、中村亮一、中屋敷智生、松本奈央子

 

会期:9月22日(金)―10月8日(日)

時間:12:00-19ː00

休廊日:月・火曜日、10/6(金)

協力:KOKI ARTS

 

EUREKAでは9月22日から10月8日まで、田中奈津子、土屋裕央、中村亮一、中屋敷智生、松本奈央子

によるグループ展「境界のかたち」を開催いたします。

多様な背景を持つ5名の作家が紡ぐさまざまな「境界」は、私たち取り囲む世界について再考し、新しいものの見方を得るための手がかりとなるでしょう。

本展ではアーティストたちの新作、旧作を展示いたします。ご高覧くだされば幸いです。

 

また、9月22日~24日に開催される、アートフェアアジア福岡に中村亮一さんと中屋敷智生さんが、KOKI ARTSより出品します。ぜひ両会場をご覧ください。

 

〈出品作家〉

田中奈津子 / TANAKA Natsuko

「2020年よりインドネシアと日本を往復しながら絵画制作しています。

また移住後はワークショップやコラボレーション等でインドネシアの人々と交流しながら活動することも多くなりました。

自分と他人の間にあまり線を引かない、異なる文化や考え方を寛容に受け入れ、フレキシブルに活動する彼らにいつも刺激されています。

そしていつの間にか自分が引いていた、無数の境界線に気付かされます。

その一本ずつに触れ直し、暈し、消し、あるいは引き直し、どのような景色が現れるのか、ゆっくりと見つめていようと思います。」

 

プロフィール

1981年  福岡県北九州市生まれ

2005年  京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業

2007年  京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了

2020年  インドネシア共和国へ移住、以後北九州とジャカルタを往復しながら絵画制作、発表

 

個展

2009年 「私湯」/MEM(大阪)

2011年 「デコレーション」/アートスペース虹(京都)

2013年 「Fantasy for Adults」/アートスペース虹(京都)

2014年 「わたし壷世界」/アートスペース虹(京都)

2016年 「繋ぐ、結ぶ、続く、絵」/アートスペース虹(京都)

2017年 「きょうの壺 プレミアム」/Gallery PARC(京都)

「アブストラクト食う女」/ギャラリー島田deux(神戸)

2019年 「Being series」/ギャラリー白(大阪)

「into Being」/ d3 Gallery(北九州)

2020年  「ANDROGYNOS」 /Gallery PARC(京都)

2022年  「隔離された絵画」/Operation Table(北九州)

「隔離された絵画」/galerie16(京都)

「遠くからはっきりと – Yang Jauh Terlihat Jelas -」 /堀川新文化ビルヂング(京都)

 

グループ展

2007年 「ART AWARD TOKYO」/行幸地下ギャラリー(東京)

2008年 「ペインティングの恋人」/海岸通ギャラリーCASO、MEM(大阪)

2013年 「悦ばしき知覚」 関口敦仁、山部泰司、松井沙都子、田中奈津子/galerie16(京都)

2018年 「壺の中のダイアローグー陶と絵のあいだでー」石黒紀子、田中奈津子/ギャラリー恵風(京都)

2019年 「ポートレート モード2018」黒宮菜菜、田中奈津子/2kw GALLERY(滋賀)

2020年 「VOCA2020」/上野の森美術館(東京)

2020年 「新しい境界を越える」/konya-gallery(福岡) 以後2回参加

2022年 「Fukuoka Wall Art Project」(福岡)

「katanya katanya katanya」/galerikertas(Depok)

「Re:Gyotaku」Grafis Huru hara, Natsuko Tanaka/Gudskul(Jakarta)

2023年 「Asobo bersama Natsuko dan GHH」/NEUTRAL(京都)  他、多数

受賞

2015年 「きょうの壺」 マネックス証券Art in the office 2015 審査員特別賞

 

パブリックコレクション

大分県立美術館

京都第二赤十字病院

 

Instagram

@tanakanatsuko_works

@lukisan_yang_dikarantina

 

 

土屋裕央/TSUCHIYA Hiro

 

「死について考える

誰にでも平等に訪れるものでありその瞬間はかならず訪れる。

わからない「死」というものをなにか掴みたい。

色彩や形状、日常の風景などを要素として作品に取り入れ「死」というもの探る行為として絵画作品を作っている。」

 

プロフィール

山梨県生まれ。

2014年 東京造形大学美術学科絵画専攻入 卒業

2016年 東京造形大学大学院造形研究科美

術専攻領域修了

 

主な展示歴

2022年『landscape』KOKI ARTS

2019年SPRING/BREAK Art Show/ニューヨーク

2018年『The Crossing』GALLERY EXIT/香港、『Boundary』KOKI ARTS/東京

2016年『ignore your perspective 33』児玉画廊/東京

2015年『Circulation』KOKI ARTS/東京、2014年『ignore your perspective 27』児玉画廊/東京など

 

中村亮一/NAKAMURA Ryoichi

 

「多様性や共存、最近ではLGBTQ+やSDGsなどの言葉をよく聞きますが、果たして自分たちはどこまで本当に大小さまざまな違いを抱える他者を受け入れられているのでしょうか?否定も肯定もせず表面上は豊かで美しい社会に見えますが、少数派に属する人々が真に人権を得られているとは思えません。カラフルに散りばめられ、真の意味で美しいそれぞれの色たち。その上に貼られた金銀の箔がキラキラと光り輝く様は一見綺麗です。しかし、調和や空気を乱す存在が暗黙のうちに消されてしまう、そんな現代社会の歪んだ美しさを、偽物の金箔銀箔を用いて表現しました。」

 

プロフィール

1982年生まれ、東京都在住。2002年東京造形大学 美術学科絵画専攻に入学するが、2003年同大学を休学しベルリンへ渡る。 2004年ベルリン長期滞在を理由に同大学を自主退学。それから4年間ベルリンを拠点に作家としての活動を始める。2006年ベルリンを拠点にする企業が持つ財団から援助を受け、現Studio Kura代表 松崎宏史、ドイツ人若手作家と共に、オルタナティブスペースの運営を行う。2008年帰国するまで、多国籍なゲスト達を招いた展覧会やイベントなどの企画を行う。

2015~2016年ポーラ美術振興財団 在外研修

少子高齢化や労働者不足などの理由で多くの外国人を受け入れ多民族が共存する社会について理解するため、多民族が共存し歴史を築いてきたアメリカに於ける、戦前ー戦中ー戦後の日本人移民と日系アメリカ人の歴史から共存とは何か、そこに潜む問題や課題についてニューヨーク、ロサンゼルスに滞在し調査を行うと共に、先進的な現代アートを学び如何にそのテーマを作品を用いて表現する。

アワード

2014 岡本太郎現代芸術賞 入選(東京)

2011 アーティクル賞 グランプリ(東京)

スカラーシップ

2015~2016 ポーラ美術振興財団 在外研修(ニューヨーク、ロサンゼルス)
2013~2014 ホルベインスカラシップ(東京)
パブリックコレクション

ビル & メリンダ・ゲイツ財団(シアトル)
シンポジウム

2020 国際シンポジウム “Art Meets Words”
企画者:The Art Meets Words Project
代表 渡辺 紀子(立命館大学)
会場:キャンパスプラザ京都
学歴

2006 ベルリン・バイセンゼー芸術大学 カタリ−ナグロス教授、聴講生
2002 東京造形大学 入学 (2004年 自主退学)

1998 国際交流基金、交換留学プログラム、ベルリン市派遣

個展

2023 KOKI ARTS(東京)

2021 “Ryoichi Nakamura” Peter Augustus Gallery(ダラス)

2020 ”移民” KOKI ARTS (東京)

2019 ”移民” EUREKA (福岡)

2018 ギャラリー椿 GT2 (東京)

2016 ”混乱するユートピア” KOKI ARTS (東京)

2016 ”混乱するユートピア” Parenthesis Art Space, Brooklyn Brush Studios 203 (ニューヨーク)

2015 ”想起” KOKI ARTS (東京)

2013 ギャラリー椿 (東京)

2012 ”世界は静かにNOと言い始める” LIXIL GALLERY, Gallery 2 (東京)

2012 Niche Gallery (東京)

2011 ”第4回アーティクル賞” ターナーギャラリー (東京)

2004 ディーゼル デニム ギャラリー アート エキシビジョン (東京 – 大阪)

主なグループ展

2019 “Tomorrow’s Bridge”  Oarbt (オンライン)
2019 “Winter Show” KOKI ARTS(東京)
2019 “星座を想像するように−過去−現在−未来”, 東京都美術館(東京)
2019 “Leavings. Four studies in anti-portraiter” Ildiko Butler Gallery フォーダム大学(ニューヨーク)
2017 “平川恒太 & 中村亮一” TOHO BEADS STYLE Gallery t (東京)
2016 “井上光太郎 & 中村亮一” 伊日藝術 (高雄/ 台湾)
2016 “Parallel Lives: Chicago”, Zhou b Art Center (シカゴ)
2016 “Untitled (Affection)”, Parenthesis Art Space(ニューヨーク)
2016 “Spring Show” ギャラリー椿 (東京)
2015 “嘉麻シティ レジデンス ビエンナーレ”
企画: The Future, 嘉麻市市役所
嘉麻市立 織田廣喜美術館 (福岡県)
シバウラハウス(東京)
2011 “The Color of Future” ターナーギャラリー(東京)
2011 “Japan Congo”, Garage Center for Contemporary Culture (モスクワ)
2009 “Somebody”, Lunch Project, Toronto School of Art (トロント)
2007 “中村亮一&Melissa Steckbauer”, Gallery Waschhaus (ベルリン)

2006 “Ryoichi Nakamura + Hirofumi Matsuzaki”, Gallery Waschhaus (ベルリン)
2006 Gallery artists and Guest artists. Gallery Birthe Laursen (コペンハーゲン)
2004 “Isst du gerade meinen Tofu?”, Backfabrik  (ベルリン)

 

アートフェア 

2010から2022年まで多数参加

アーティストインレジデンス
2015.05-08 The Future – 嘉麻市レジデンシー・ビエンナーレ. (福岡)
2009.05-07 トロントアートスクール. Independent Summer Residence. (トロント)

 

Ryoichi Nakamura

https://instagram.com/ryoichi.art?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==

https://ryoichi-art.studio.site

 

中屋敷智生/NAKAYASHIKI Tomonari

 

「混迷を極める現代社会において、資本主義や社会主義、宗教、戦争の問題など、世界中に数多ある真実に本当の正解などあるのだろうか。これまでわたしたちが信じてきた歴史や概念、考え方は、実は全てフィクションなのかもしれない。

絵画は、宗教や、本質、実存、現象、これらの真実やフィクションに翻弄されながらも、その「まなざし」を真摯に探求してきた。

わたしは新しい絵画の可能性を模索していた折、キャンバスにマスキングテープを貼り、そのまま剥がさずに残すという、些細な実験を試みた。テープが貼り残された画面には、テープの物理的なレイヤーと絵具のイリュージョンが表裏一体となり、不確かな世界のほころびと瞬間瞬間を絶え間なく変動する眼差しが、そこでは確かに響き合っていたのである。」

 

プロフィール

1977年・大阪府生まれ

2000年・京都精華大学美術学部造形学科洋画分野卒業

 

中屋敷は、近年、マスキングテープを絵の具と同様に「画材・メディウム」として使用しており、コラージュや切り絵を思わせる独特なレイヤーやテクスチャーの絵画作品を多く制作しています。マスキングテープは、時に線として、時に色面として、また物理的なレイヤーとして画面に定着します。絵の具とマスキングテープ、剥離、透過、余白、それらがキャンバスの上で渾然一体となることで、図と地の関係が不明瞭となり、我々の網膜像に映し出される視覚認識(知覚、直感、思考)がいかに不確かで危ういものかが顕在化されます。

 

個展

2023・明日ま、た明、日また明日と小きざ、みな足、取りで一、日一、日を歩む(KOKI ARTS / 東京)

2018・永遠のパースペクティブ(KOKI ARTS / 東京))

2014・Surge(KOKI ARTS / 東京)

etc.

 

グループ展など

2023・柳川現代美術計画(旧綿貫家住宅 / 福岡)

2023・あの!しまだそうとご存知!!中屋敷智生と噂の!!!池田慎の復活の京都市美術館(京都市美術館 / 京都)

2023・Open Artists’ Studios 2023(A.S.K –Atelier Share Kyoto / 京都)

2022・日韓藝術通信 7「GIFT」(Oharano Studio Gallery / 京都)

2022・KOKI ARTS 10周年記念展(KOKI ARTS / 東京)

2022・歩く – 彷徨の記憶をはぐくむ時間 – 齊藤彩×中屋敷智生 2人展(ギャルリー宮脇 / 京都)

2022・第48回 現代美術茨木 2021展 「マスキング・スケープ 変わり続ける視点の法則」(茨木市立生涯学習センター / 大阪)

2021・韓日藝術通信6「GIFT」(忠北文化館 森ギャラリー / 清州, 韓国)

2021・萬華鏡 kaleidoscope | 藝術家聯展 Group Exhibition(YIRI ARTS / 台北, 台湾)

2021・Second Foundation – Gene Pool of Art(YIRI ARTS / 台北, 台湾)

2021・韓日交流展 また別の出会い(Morris Gallery / 大田, 韓国)

2021・再び対話する風土 – 韓国日本国際交流展(Schema Art Museum / 清州, 韓国)

2021・歩く – 感覚と思考の交差点 – Artists and Geibun Project 2021 齊藤彩×中屋敷智生 2人展(武蔵野美術大学 / 東京)

2021・日韓藝術通信5「温度 / 온도(オンド)往復書簡」(The Terminal Kyoto / 京都)

2021・TOMORROW’S BRIDGE(Oarbt / イギリス)

2020・韓日藝術通信5「温度 / 온도(オンド)往復書簡」(忠北文化館 森ギャラリー / 清州, 韓国)

2020・制限と超越 ~二元性、その現象学と形而上学~(Space 31 / 兵庫)

2020・おくりDrawing Exhibition 2020(From 京都)

2020・Artist’s Crossing 2020(楓 Gallery / 大阪 | ART SPACE ELICONA / 福島)

etc.

 

アートフェア  国内を中心に海外も多数参加

賞与等 2007・とよた美術展’07 審査員賞

 

パブリックコレクション

株式会社オーラルケア / 東京

株式会社色彩塾 / 東京

guesthouse KYOTO COMPASS / 京都

鎌田醤油 / 香川

https://nakayashiki.wixsite.com/tomonari

 

 

松本奈央子/MATSUMOTO Naoko

「いつも再び描き始めることしかできず、何か強度を持つものが目の前に現れるまで描いて消し、それを見つけることができた時、その絵について見通しを持ちはじめる。絵画空間の種類や、具象性の程度や、矩形に対する作業の位置が示す自分と絵の態度のようなものを気にしながら。

スミレの花弁を描く「Violet」の連作は、そのプロセスの中で始まった。スミレが咲く季節の少し後で、布地・白色・花弁の暗色という3つの部分で構成された絵の状態を見ながら、子供のときに見た庭の紫の点について思い出し、上2枚下3枚の花冠について考えた。色や形にまつわる経験とその記述が、絵を描くあいだ、自分の中で繰り返される。その繰り返しに対して、絵は変化する。」

 

プロフィール

1987年生まれ。2012年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。2017年文化庁新進芸術家海外研修員としてドイツのミュンスター芸術アカデミーでKlaus

Merkel教授に師事。現在、埼玉を拠点に制作を行う。主な展覧会に、「”Memoria! Fantasia.”」 (KOKI

ARTS、東京、2022年)、「petal / stair / day」 (Kunstverein

Schallstadt、ドイツ、2021年)、「あざみ野コンテンポラリー vol.10 しかくのなかのリアリティ」

(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2019年)など。

Naoko Matsumoto (matsumotonaokoworks.com)

https://www.instagram.com/_naokomatsumoto/

 

 

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