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軽さ・明るさ Lightness/ Lightness Kanae Ohgi Exhibition オーギカナエ 個展
軽さ・明るさ
Lightness/ Lightness
Kanae Ohgi Exhibition
オーギカナエ 個展
会期:2024年7月13日(土)~7月28日(日)
時間:12:00~19:00
休廊日:月・火曜日
このたびEUREKAでは、オーギカナエさんの個展「軽さ・明るさ Lightness/ Lightness」を開催いたします。本展では新たな展開を見せる和紙によるオブジェのインスタレーションを発表いたします。
軽さ・明るさ
ある日果物を包んであった緩衝材を見ていたらその軽さや空間を包む曖昧な存在が面白いと感じた。
スチロール製でネット状のグリーンやイエローの何個かをテーブルの上に置いて並べたり重ねたり
彫刻のマケットのように頭の中で巨大化させたりして、しばし楽しんだ。
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家の中で過ごしていると鏡やガラスなどに射した光のシルエットが壁などに映し出されることがある。
幾重に重なった淡い反射光は記録を残そうとした時にはもうそこには無かったりする。
軽さも明るさも捕まえておくのは難しい様だ
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ちょっとしたこの出来事は意外にも忘れることなくずっと私の中に残り続けた。
このことを形にする為の翻訳を試みると自然と私的な経験と考えが入ってきた。
それは排除せずに重ねることにした。
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重くて悲しいと思うことを軽さや明るさに変える術はある。
何よりもそれを明日への希望だと考えることが大切だ。
洪水が終わって
いろいろなものが流れていき、流れ着いた。
空は明るかった。
時々日差しが現れた。
その後に植物が芽を出した。
押し寄せた土砂の中には植物の種が含まれていて一年間見続けた土砂の溜まった空き地には今までとは違った種類の植物が繁茂を繰り返しその種類を何度か変えた。
それは回復へと向かう作業を見ている様だった。
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雨が降り出すと恐ろしいという気持ちもある。
しかし空を恨む気持ちも、山が恨めしいと思う気持ちも無い。
空も山も光も鳥の囀りも虫の羽音も軽やかで明るいそのことに助けられている。
雨音に安らぎ
ミツバチの音がブンブンと聞こえますように
たくさんの鳥の囀りの中に来年は燕がもっと帰ってきますように。
その光景を想像しながらつくっている。
(オーギカナエ)
【関連イベント】
〈ワークショップ〉 ◎ 両日とも満席になりました。
茶会と小品をつくるワークショップ
・日時 7月14日(日)・28日(日) 14時―15時
・参加費 2000円
・定員 6名
お申し込みはギャラリーまで
電話 092-406-4555
オーギカナエ(仰⽊⾹苗)
1963 年 唐津市⽣まれ
1984年 武蔵野美術⼤学短期学部美術科油絵専攻卒業
1986 年 東京を中⼼に個展グループ展、海外のレジデンス作品など多数。
1993 年に拠点を久留⽶市に移す。個展やパブリックアート、ワークショップなど多数開催。
2017 年 Open Art 2017 参加(スウエーデン、オレブロ市)
2018 年 東アジア⽂化都市 2018 「変容する家」参加(⾦沢 21世紀美術館)
2019年 福岡市美術館リニューアル キッズスペース 「森のたね」制作、Oʼkids 展参加 原・美術館 中国 重慶市 「 鯉は泳ぐ」展参加 広島市現代美術館
2020年 スマイル茶会 in 対⾺ ⻑崎県対⾺市博物館準備室企画、「Our private torus」by yappotuka (ヤポッカ)⾦沢市⺠芸術村
2021年「かないわ楽座」by ウシジマケ ⾦沢市、「森で会いましょう」スザキの森のアートピクニック 福岡県⽴美術館
2022 年 個展「これまでとこれから」past and future sr ギャラリー、スマイル茶会 in 壱岐 ⻑崎しまの国際芸術祭 (⻑崎県)、個展「永遠はなくてもつなぐことはできる」EUREKA、「共同⽣活」展 华⼈⼈当代美术馆 中国 重慶市、「ウシジマケ六本松ニイル」アートハウス 88、 巡る季節のアートバス・スマイル茶会へようこそ」福岡市美術館
2023 年 artistʼs net work FUKUOKA 2023[第⼀部 IAF の時代] ⻩⾦町エリアマネージ メントセンター(横浜市)、 One Ariake Art Festival 2023 万⽥抗芸術祭 ハローハローマンダコウ・スマイル 煙突茶会(熊本)、 2024 年「スマイルの旅プロジェクト・陽気なスマイル船団」京急百貨店上⼤岡店(横浜市)