Home > 展覧会一覧 >
和田千秋 障碍の美術XVー「障害」と「希望」を巡る断章
和田千秋 障碍の美術XVー「障害」と「希望」を巡る断章
会期:2024年10月15日(火)ー11月3日(日)
時間:12:00-19:00
休み:水·木曜日
(通常とは休みが異なりますのでご注意ください)
*日・火曜日は作家在廊
このたびEUREKAでは、福岡市在住の美術家、和田千秋さんの個展を開催します。
1992年から「障碍の美術」シリーズに取り組んでいる和田千秋。きっかけは、その5年前に授かった長男に脳の障碍があったことでした。障碍のある子どもとの生活を通して学んだことなどを、美術作品として社会に送り返したいと考えています。今回はシリーズ15回目になる展示です。絵画約20点と文章作品を展示します。是非ご高覧ください。
ここ数年の間に描きためてきた絵画と、
恐らくは最後の文章作品となる、『「障害」と「希望」を••••••」を併せて発表します。
(和田千秋)
和田千秋/ Chiaki Wada
1957年 大分県大分市に生まれる。九州産業大学芸術学部美術学科在学中、「版画教室」(IAF芸術研究所)が主宰する「現代美術研究会」に参加。
1980年 初個展。以下個展·グループ展多数。
1982年 九州産業大学卒業、1983年同校研究科修了。この頃はミニマリズムやコンセプチュアルアートに影響を受けながら色や形などの造形的要素からなる自律的な作品を目指す。
1987年 長男が脳障碍を負って生まれたため子どもの機能訓練に専念し、作品の制作を中断。
1992年 制作を再開し、障碍をテーマにした《障碍の美術》シリーズに取り組む。同年個展「障碍の美術」(天画廊·福岡市)を開催。
2008年 個展「第8回21世紀の作家―福岡」(福岡市美術館·福岡市)。「現代美術のリハビリテーション」をうたい、文章や訓練器具を作品に取り込んだこのシリーズは、国内外の高い評価を受けている。
2024年で《障碍の美術》シリーズは第15回を数え、近年は絵画表現の可能性と向き合う。
福岡県立美術館、福岡市美術館、国立国際美術館、水戸芸術館現代美術センター、広島市現代美術館など、企画展多数。