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素+ASOBI展 新 啓太郎、三枝孝司、加藤 恵

2021.2.25

素+ASOBI展 新 啓太郎、三枝孝司、加藤 恵

「素+ASOBI展」新 啓太郎、三枝孝司、加藤 恵

会期:2021年3月6日(土)-14日(日)

時間:12:00~19:00(最終日17:00まで)

休み:月曜

 

3月6日(土)より、新 啓太郎、三枝孝司、加藤 恵による「素+ASOBI展」を開催いたします。

福岡を拠点に、新啓太郎は金属工芸、三枝孝司と加藤恵は版画を制作しています。

伝統やジャンルにこだわらずに新しい素材や主題に取り組む三人の実験的な作品を展示いたします。

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「本気で素材を実験的に遊ぶ」をテーマに、専門分野の違う3人による展覧会です。

それぞれが共通する物、それが「素材感・表現」でした。

金属→インク、インク→紙、紙→造形、造形→金属 etc…想像(創造)は膨らむばかり。

普段から制作の話をする事で、お互いが影響し合い、実験をしていく中、素材の面白さを通して、

表現するという無限に広がる可能性を感じます。

第2回目となる今回は、前回からそれぞれが探求し進化した結果を作品として展示します。

 

新啓太郎、三枝孝司、加藤恵

 

 

[新 啓太郎ステートメント]

 

作品のテーマは「変化」です。

素材そのものに力を加えて形を変えたり、変化していないようで極めて緩やかに変化したり、そこにあり続けてはいるが絶えず形を変えていたり、変化とは様々です。

金属は一度形成すると、故意に形を変えようとしない限り変化しないと思われがちですが、実は極めて緩やかに変化する素材です。また、固く、重く、存在感のある素材であるため、柔らかく、軽く見える表現を行うことはよくあります、形や場所が絶えず留まらないもの、目に見えない現象などを表現することは非常に難しいです。

 

今回、の作品は「器」の用途を持たせています。

使用する環境や時間で表情が変化し、装う・注ぐ・盛り付けるもの、使う側の想像を掻き立てるような作品を目指しました。

素材は、銅や真鍮をべースに彫・鍛金の基礎技法を駆使し、制作しています。

古典技法や工業的な加工プロセスなどからインスピレーションを得て、発展・簡略化したオリジナル技法や応用技法などを施した作品も展示しています。

金属工芸の伝統技法や素材の研究だけでなく、加工する道具や新技法の開発など、日々、表現の可能性を探求しています。

 

〈プロフィール〉

2003 東京藝術大学美術研究科彫金修士課程修了

2013 高岡クラフト展 奨励賞/日本クラフト展U35賞

2014 La vie quotidienne et les objets dart-Exposition de JCDA 日本クラフト・フランス展

現在、九州産業大学芸術学部 准教授

 

 

[三枝孝司ステートメント]

 

作品のテーマは、「記憶」です。

私の場合「河原にある石たち」が記憶の標本箱となり、インスピレーションを受け、作品を制作しています。

 

「Stone」シリーズと「落葉」シリーズは、河原の石と空間を再現した作品です。

素材は和紙と楮(こうぞ)を使用し、実際の石の上に糊を含ませた和紙や楮を貼り付け、乾燥後に石を取り出し成型し、着色を施して「石」を表現しています。

 

また、版画作品はシルクスクリーン及び私の考案したスチプリントという版画技法で制作し、河原の石と記憶を表現しています。

双方の作品とも、素材の研究から発見した技術や技法を表現方法として活用することにより、今までの固定概念に囚われない造形の独創性と新たな表現の可能性を追求しています。

 

〈プロフィール〉

1987 多摩美術大学大学院美術研究科版画専攻修了

1989 中華民国国際版画ビエンナーレ 優秀賞

1996 さっぽろ国際版画ビエンナーレ展 買い上げ賞

2005 二科展 デザイン部特選賞

現在、九州産業大学芸術学部 教授、日本版画協会会員

 

 

[加藤 恵ステートメント]

 

日々過ごす中で感じる一瞬の間、小さく深呼吸した時に起こる心の中の静寂な時間を銅版画特有の線や点を用いて表現をしています。

今回、作品のテーマを「変わらぬ風景」としました。

この1年、自由の利かない生活や時間にもどかしさを感じる中、我が家の庭では、伸び伸びと育つ植物や花は、いつも通りの変わらない時が流れているのを目の当たりにしました。

「なんか、自由だな・・・・」

「自由」にも色々な形があり、一つ一つを拾い上げたいと思い制作しました。

「石膏刷り」は、銅版画技法の一つで、紙ではなく石膏を使って刷る技法です。専用のプレス機を使用しないため、工房を必要としない技法とも言えます。

版画は、版や紙のサイズ、色、プレス機など表現にある程度の拘束されるところがあります。

その拘束の中から常に自由を求め、新しい表現をこれからも追求していきたいと考えています。

 

〈プロフィール〉

2000 九州産業大学大学院芸術研究科美術専攻修了

2006 釜山国際展 特別賞受賞

2016 Asian Link International Exhibition(中国)

2017 Contemporary Japanese Printmakers Invitational 2017(USA)

現在、九州産業大学芸術学部 助手、日本版画学会会員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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