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Manami Uetake photo exhibition「Pixeillance」

2021.3.4

Manami Uetake photo exhibition「Pixeillance」

Manami Uetake photo exhibitionPixeillance

会期:2021年3月19日(金)〜3月28日(日)

時間:12:00〜19:00

休み:3月22日(月)

 

EUREKAでは、2021年3月19日(金)から28日(日)まで、ツカノマレーベル企画による、上竹真菜美写真展「Pixeillance」を開催いたします。

 

ツカノマレーベル(所在地:福岡県福岡市 代表:こまきめぐみ)では、文学と音楽/美術/パフォーマンスを融合させた企画を制作・開催しています。今回の写真展では、太宰治の短編小説『待つ』を導入とし、上竹真菜美によるスナップ作品の世界へと誘う構成となっています。タイトルの「Pixeillance」は、 Pixel(画素)に Surveillance(監視)を合わせた造語です。

「Pixeillance」は、東京、ソウル、台北、ベルリン、パリ、ロンドンなどの様々な都市にて、現代の目ともいえるスマートフォンを使い撮影された、上竹真菜美によるスナップシリーズ。できるだけ被写体から離れ、最大ズームレベルで撮影しているのが特徴です。

 

太宰治『待つ』は、待ち望んでいるものが現れたときの<期待>と同時に、現れたときへの<恐怖>という複雑な精神状況が描かれています。「私」は何かを待ち続けるが、その追い求める姿の延長線上にあるのは「もっとなごやかな、ぱっと明るい、素晴らしいもの」である。しかし、本当に待っているものは来ない。本作品では、そんな虚しさの中にあってなお、ただひたすら何かを待って暮らしているのが人間の生活ではないかという、太宰の結論に思いを馳せることができます。人は人として生きる限り、必ずなにかを待っている。

 

そしてこの「私」のように、電車や改札から吐き出される様々な人々の光景(人間模様)を「見ている」者がいて、そこには必ず「見られている」者の存在がある。そしてまた当然「私」自身も「見られる」者です。 本企画では、『Pixeillance』を中心に据えつつも、太宰治『待つ』を導入とすることで、鑑賞者が作品を通して被写体を「見る者」であり、かつ「見られる者」であることを意識せざるをえない鑑賞環境を提供することを目的とします。

 

上竹真菜美 Manami Uetake

1988年鹿児島県生まれ。父の転勤にともない10歳から福島に移住する。現在、東京都在住。2018年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。2015~16年ロンドン芸術大学チェルシーカレッジMAファインアート交換留学。主な展覧会として「Imagining Something Unknown」( 2020年、SomoS、ベルリン)、「ゆるんだ遠近法」(2017年、gallery COEXIST-TOKYO)などがある。 第17回1_wall ファイナリスト(2017年)。

 

ツカノマレーベル

2017年より、文学と音楽/美術/パフォーマンスを繋げる企画制作を行う。夢野久作企画『月蝕』(2017年 住吉神社能楽殿)、夏目漱石企画『こんな夢を見た。』(2018年 神保町ブックセンター、2019年 福岡市美術館、2020年 朗読配信)、夏目漱石企画『ひとつ、よる。』(2020年 福岡市文化・エンターテインメント活動支援作品)、河井酔茗企画『春の詩集』(2020-21年 映像制作)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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