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セレクション展2021 ーそこからみえるものー
「セレクション展2021 ―そこからみえるものー」
会期:2021年9月16日(木)~9月26日(日)
時間:12:00~18:00
休み:21日(火)
[展示作家]
アジサカコウジ、井上絢子、上田薫、小山正、木浦奈津子、鈴木淳、瀬戸口朗子
野見山暁治、原口勉、古川吉重、宮脇由美、Pol Malo
この世界は、目に見えないものや、見えているのに気がつかないものに満ちています。
見えないゆえに大切な存在もあるはずです。2021年という今を共有する中で、「目に見えないけれど、可視化して伝えたいこと」は何でしょうか。
本展は、九州在住のアーティストの作品とともに、ギャラリーコレクションを紹介します。想像の余地から生まれる豊かな世界を感じていただけたら幸いです。
アジサカコウジ
1964年長崎県に生まれ。熊本大学文学部社会学科卒業後、渡仏。パリに住み様々な仕事をしながら独学で絵を描き始める。4年の滞在後、帰国してイラストレーターとしての活動を開始。10年後の2002年、ベルギーに活動拠点を移すとともに、アクリル画の個展をはじめるようになる。以後、ブリュッセル、パリ、日本の各地で毎年個展を開催。2006年に帰国。現在は福岡を拠点に絵画とイラストの制作に励む。
井上絢子(Ayako Inoue)
1985年福岡市生まれ。2007 佐賀大学文化教育学部美術・工芸課程 卒業。油絵具を用い画面に溶け込むような絵画を描く。移ろう日常の風景を画面に取り込み、自他の境界やものの在り方を考察する。2016年から現在まで横浜市在住。
近年の主な活動として、2016年、グループ展『Local Prospects2』〈三菱地所アルティアム・福岡〉。『黄金町バザール2016』〈黄金町エリアマネジメントセンター・神奈川〉2017年、個展『色彩、感情、忘れ残し』〈日本橋三越本店アートスポット・東京〉2021年、個展『So Close,Yet So Far Away』〈EUREKA・福岡〉
Inoue Ayako 井上絢子(@okayaeuonl) • Instagram写真と動画
上田薫(Kaoru Ueda)
1928年東京生まれ。1954 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。1960年代はグラフィックデザイナーとして活躍し、70年頃から再び絵筆を取り、対象を克明に描き出す絵画作品を発表していく。鮮やかな色彩と精緻な描写により動きの中の一瞬をとらえた緊張感あふれる作品の数々は、リアリズム絵画のなかに独自の位置を占めるものとして高く評価されている。鎌倉市在住。近年の主な展覧会として、2020年、『上田薫展』〈横須賀美術館・神奈川〉2020年~21年『UEDA KAORU上田薫』〈埼玉県立近代美術館・埼玉〉2021年『上田薫とリアルな絵画』〈茨城県近代美術館・茨城〉など。国内外の多くの美術館に作品が収蔵されている。
小山正(Tadasi Oyama)
1949年北九州生まれ。「西日本美術展」など福岡のグループ展、「安井賞展」「明日への具象展」など全国レベルのコンクール展に出品多数。1976-77年パリに滞在。1983年「第2回バングラディシュ・ビエンナーレ」出品。1986年米政府の招待で渡米。韓国の文化に魅せられ1987-89年ソウルに滞在、韓国語と民画を学ぶ。90年代より韓国作家の交流を深め、共同展「CAPPING」を組織、開催(目黒区美術館)2001年「大阪ハナ・マットリ児童絵画展」(大阪ドーム)を企画開催。1980年代はユーモラスなイメージの奥に様々な寓意と象徴を潜ませた絵画を描き、近年は様々なイメージを重ね合わせて緊密な構成の絵画を制作している。
木浦奈津子(Natsuko Kiura)
1985年鹿児島県生まれ。2010 尾道大学大学院美術研究科絵画研究分野油画専攻修了。日常のふと目にとまった一瞬の景色を絵画に起こしている。鹿児島市在住。近年の主な活動として、2018年、グループ展『Local Prospects4 この隔たりを』〈三菱地所アルティアム・福岡〉。2019年、個展『遠くをみる』〈EUREKA・福岡〉2021年、『Kyushu New Art』〈博多阪急・福岡〉2021年、個展『うみとこうえんと、』〈鹿児島市立美術館・鹿児島〉など。
木浦奈津子 | 現代美術 | 鹿児島県 (wixsite.com)
鈴木淳(Atsushi Suzuki)
1962年北九州市生。1987年熊本大学理学部生物学科卒業。インスタレーション、写真、映像、パフォーマンス、テキストなど様々な手法を用いて、普段の生活で見慣れた風景や、「もの」、「こと」に対して、ユーモラスかつ鋭く切り込む作品を発表。北九州市在住。近年の主な活動として、2012年『第10回 21世紀の作家―福岡 鈴木淳展「なにもない、ということもない」』〈福岡市美術館〉。2013年『福岡現代美術クロニクル1970-2000』〈福岡県立美術館・福岡市美術館〉、2017年『誉のくまもと展』〈熊本市現代美術館〉など。北九州市立美術館、福岡市美術館、熊本市現代美術館に作品収蔵。
瀬戸口朗子(Akiko Setoguchi)
1980年佐賀県生まれ。2002年 佐賀大学文化教育学部美術・工芸課程 西洋画専攻卒業。目に見えない〈大事な事やもの〉をテーマに、色彩を駆使して軽やかに風景に映しこむ。佐賀市在住。
近年の主な活動として、2015年 個展『きっとどこかでそれが輝いたことは確かである』〈ギャラリーおいし・福岡〉、2016年『MEIJIKAN』アーティスト・イン・レジデンス〈MEIJIKAN・福岡〉2017年、『ARS/NATURE―「風景」の向こう側―』〈福岡県立美術館・福岡〉個展、グループ展多数。
Akiko Setoguchi (setoguchiakiko.com)
野見山暁治(Gyoji Nomiyama)
1920年福岡県生まれ。1943年東京美術学校油画科卒業。1952~64年滞欧。1958年安井賞受賞。1968年から1981年まで東京藝術大学で教鞭をとる。図と地の絶えざる反転を強いる両義的なイメージづくりは現代絵画の新たな魅力を伝える。文筆にも優れた才能を発揮し、著書も多数発表。東京都在住。1992年芸術選奨文部大臣賞受賞、1994年福岡県文化賞、1996年毎日芸術賞、2000年文化功労者に選ばれ、2014年文化勲章受賞。
原口勉(Tsutomu Hraguchi )
1973年熊本県生まれ。「アートホーリーメン」名義でコミックをベースとした絵画作品を発表。近年は現代社会に対する批判や風刺を織り込んだユーモラスな絵画作品に加えて、地域の歴史に立脚したインスタレーションなどにも取り組む。熊本県在住。近年の主な活動として、2018年『アートホーリーメン展2005-2018』〈熊本市現代美術館・熊本〉、2019年『精神の風景』〈EUREKA・福岡〉、2020年『門・光線・□』〈対馬アートセンター・長崎〉2021年、『精神の風景・○▲□』〈HRD FINE ART・京都〉など。2014年「第17回岡本太郎現代芸術展」特別賞
原口勉 Tsutomu Haraguchi(@arthorymen_horyman) • Instagram写真と動画
古川吉重(Yoshishige Furukawa)
1921年福岡市生まれ。1943年東京美術学校油画科卒業。独立美術協会に出品し独立賞を得るなど活躍したが、1963年ニューヨークへ移住。1976年以降は日米を往復しながら活動を展開し、抽象表現主義とミニマルアートとを折衷した独自の画風で注目を集める。1997年新ワシントン空港の壁面を飾る現代美術作家30人中ただ一人の外国人に選ばれた。国内外の多くの美術館に作品が収蔵されている。
古川吉重 – K O K I A R T S (kokiarts.com)
宮脇由美(Miyawaki Yumi)
19 年北九州市生まれ。19 年九州産業大学美術学科絵画コース卒業。意識しないと見過ごしてしまう身近な景色の中の微かな違和感をすくいとり、存在の気配を描いている。北九州市在住。近年の主な活動として、2015年『ひびとここ久保直美×宮脇由美』〈ギャラリーおいし・福岡〉2016年個展『近くの空』〈ギャラリーおいし・福岡〉など。
Pol Malo(ぽる まろ)
1998年に来日、東京で音楽の活動を行う。2002年以降は活動の場を美術のフィールドに移し、特有の観察眼と深い思索のもとで発表を続けている。福岡市在住。
ぽる・まろ Pol Malo(@pol_malo_gramme) • Instagram写真と動画