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和田千秋「障碍の美術ⅩⅣ―日々是得日」
和田千秋「障碍の美術ⅩⅣー日々是得日」
会期:2021年10月5日(火)ー10月24日(日) 月曜休み
時間:12:00-19:00
会場:EUREKA/エウレカ
*火・日曜日は作家在廊予定
このたびEUREKAでは、福岡市在住の美術家、和田千秋さんの個展を開催します。
1992年から「障碍の美術」シリーズに取り組んでいる和田千秋。きっかけは、その5年前に授かった長男に脳の障碍があったことでした。障碍のある子どもとの生活を通して学んだことなどを、美術作品として社会に送り返したいと考えています。今回はシリーズ14回目になる3年ぶりの展示です。絵画約20点、オブジェ11点を展示します。是非ご高覧ください。
子どもが生まれたときに、九州派の桜井孝身さんから「一つ失っても、一つ得ることがあるよ」と励まされました。その通りでした。
その後、子育てを通して得たこと学んだことを、作品にしてきました。今回もまた、子どもとの生活の中からの、愚かな親と賢い子による、日々の泣き笑いを絵にしています。ご高覧ください。 (和田千秋)
和田千秋(Chiaki Wada)略歴
1957年 大分県大分市に生まれる。九州産業大学芸術学部美術学科在学中、「版画教室」(IAF芸術研究所)が主宰する「現代美術研究会」に参加。
1980年 初個展。以下個展・グループ展多数。
1982年 九州産業大学卒業、1983年同校研究科修了。この頃はミニマリズムやコンセプチュアルアートに影響を受けながら色や形などの造形的要素からなる自律的な作品を目指す。
1987年 長男が脳障碍を負って生まれたため子どもの機能訓練に専念し、作品の制作を中断。
1992年 制作を再開し、障碍をテーマにした《障碍の美術》シリーズに取り組む。同年個展「障碍の美術」(天画廊・福岡市)を開催。
2008年 個展「第8回21世紀の作家―福岡」(福岡市美術館・福岡市)。「現代美術のリハビリテーション」をうたい、文章や訓練器具を作品に取り込んだこのシリーズは、国内外の高い評価を受けている。
2021年で《障碍の美術》シリーズは第14回を数え、近年は絵画表現の可能性と向き合う。
福岡県立美術館、福岡市美術館、国立国際美術館、水戸芸術館現代美術センター、広島市現代美術館など、企画展多数。