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「素+ASOBI展」三枝孝司 新啓太郎 加藤恵

2023.2.21

「素+ASOBI展」三枝孝司 新啓太郎 加藤恵

「素+ASOBI展」三枝孝司  新啓太郎  加藤恵

会期:2023年3月2日(木)-12日(日)

時間:12:00~19:00(最終日17:00まで)

休み:月・火曜日

 

3月2日(木)より、三枝孝司、新啓太郎、加藤恵による「素+ASOBI展」を開催いたします。

福岡を拠点に活動する三枝孝司(版画)と新啓太郎(金属工芸)、昨年から大分に拠点を移した加藤恵は版画を制作しています。

伝統やジャンルにこだわらずに新しい素材や主題に取り組む三人の実験的な作品を展示いたします。

 

「本気で素材を実験的に遊ぶ」をテーマに、専門分野の違う3人による展覧会です。

それぞれが共通する物、それが「素材感・表現」でした。

金属→インク、インク→紙、紙→造形、造形→金属 etc…想像(創造)は膨らむばかり。

普段から制作の話をする事で、お互いが影響し合い、実験をしていく中、素材の面白さを通して、

表現するという無限に広がる可能性を感じます。

第3回目となる今回もそれぞれが探求し、進化した結果を作品として展示します。

 

新啓太郎、三枝孝司、加藤恵

 

 

[三枝孝司] (Koji Segusa)

作品のテーマは、「記憶」です。

私の場合「河原にある石たち」が記憶の標本箱となり、インスピレーションを受け、作品を制作しています。

「Memories of clear stream」は、河原の石と空間を再現した作品です。

素材は和紙と楮(こうぞ)を使用し、実際の石の上に糊を含ませた和紙や楮を貼り付け、乾燥後に石を取り出し成型し、着色を施して「石」を表現しています。

また、版画作品はシルクスクリーン及び私の考案したスチプリントという版画技法で制作し、河原の石と記憶を表現しています。

双方の作品とも、素材の研究から発見した技術や技法を表現方法として活用することにより、今までの固定概念に囚われない造形の独創性と新たな表現の可能性を追求しています。

 

〈プロフィール〉

1987 多摩美術大学大学院美術研究科版画専攻修了

1987 日本版画協会 奨励賞、神奈川県美術展 大賞
1989 中華民国国際版画ビエンナーレ 優作賞

1990 都版画展 スポンサー賞
1991 中華民国国際版画ビエンナーレ 招待出品

1993 文化庁芸術インターンシップ研修員
1996 さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ展 買上げ賞

1997 中華民国国際版画ビエンナーレ 招待出品

2005 二科展 デザイン部 特選賞
2009 二科展 デザイン部 西日本新聞社賞 その他、展覧会多数

 

現在、九州産業大学芸術学部ビジュアルデザイン学科教授、日本版画協会会員、二科展デザイン部会員、日本美術家連盟会員、日本基礎造形学会会員

 

 

[新 啓太郎]  (Keitaro Shin)

作品のテーマは「変化」です。

素材そのものに力を加えて形を変えたり、変化していないようで極めて緩やかに変化したり、そこにあり続けてはいるが絶えず形を変えていたり、変化とは様々です。

金属は一度形成すると、故意に形を変えようとしない限り変化しないと思われがちですが、実は極めて緩やかに変化する素材です。また、固く、重く、存在感のある素材であるため、柔らかく、軽く見える表現を行うことはよくあります、形や場所が絶えず留まらないもの、目に見えない現象などを表現することは非常に難しいです。

今回の作品は彫金の「彫り」を主体にしています。 彫りは彫りでも銅版画で使用される「ビュラン」(洋彫り)ではなく日本特有の「和彫り」を使い、版画で言う「版」を半立体や立体作品に昇華するイメージで制作しています。 金属工芸の伝統技法や素材の研究だけでなく、加工する道具や応用技法の発見など、日々、表現の可能性を追求しています。

 

〈プロフィール〉

2003 東京藝術大学美術研究科彫金修士課程修了

2001 福岡市美術展 福岡市議会議長賞 (フランス・ボルドー巡回) 2002- 日本クラフト展多数入選

2013 高岡クラフト展 奨励賞/日本クラフト展U35賞

2014 La vie quotidienne et les objets dart-Exposition de JCDA 日本クラフト・フランス展

日本クラフト・フランス展 地球からの贈り物~石の美と魅力~(いのちのたび博物館招待出品) 彫、鍛、鋳。金工7人展(東京銀座ギャラリーおかりや)
金屋町 inさまのこ展(富山県町屋「黒田家」)
Kurashiki Meeting 2019(加計美術館) ていねいな暮らし展(日本橋丸善)

現在、九州産業大学芸術学部 准教授、アジア美術家連盟日本委員会会員、日本基礎造形学会会員、九州鋳金研究会会員

 

[加藤 恵]  (Megumi Kato)

 

日々過ごす中で感じる一瞬の間、小さく深呼吸した時に起こる心の中の静寂な時間を銅版画特有の線や点を用いて表現をしています。

普通ならシュレッターにかけられ捨てられてしまう紙 そこには人々が関わり合い、形となり、役目を終えるという「活きてきた痕跡」とも言えるのではないか 今回、その痕跡である「古紙」という素材を使って「静寂な時間」をテーマに制作を行いました。

版や紙のサイズ、色、プレス機など版表現の特有の拘束から常に自由を求め、新しい表現をこれからも追求していきたいと考えています。

 

〈プロフィール〉

2000 九州産業大学大学院芸術研究科美術専攻修了

2002-2019 日本版画協会展
2006 釡山国際展 特別賞受賞
2010- カダケス国際ミニプリント展(スぺイン)
2013・2019 版と言葉 ̶版画集による国際交流展-(沖縄)
2014- 九州・沖縄版画プロジェクト(福岡)
2016 Asian Link International Exhibition(中国)
2017 Contemporary Japanese Printmakers Invitational 2017(アメリカ) 2018 NEXT WINDS II(大阪)
2019 九州コンテンポラリーアート展(佐賀) 2020小郡カトリック教会展覧会「へいわ・みえかた」(小郡) 2020・2022 Present Women ~世代を超える感性~(福岡)

2023 SobGraphics 2023(大分) 他、個展・グループ展多数

現在 大分県立芸術文化短期大学講師、日本版画協会会員、日本美術家連盟会員、アジア美術家 連盟日本委員会運営委員

 

 

 

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