セレクション展2024
会期:2024年4月6日(土)~4月20日(土)
時間:12:00-19:00
休み:月・火曜日
このたびEUREKAでは、4月6日(土)から4月20日(土)まで、「セレクション展2024」を開催いたします。
[展示作家]
オーギカナエ、木浦奈津子、喜多村みか、草野貴世、斉藤里香、櫻木雅美、佐土嶋洋佳、
チョン・ユギョン、手嶋勇気、母里聖徳、比佐水音、三津木晶、宮下恵太、清田麻衣子/里山社
大切なことほどちいさな声で語られ、見えないものの中にこそ真実があると感じることがあります。今よりも生きやすい社会を創造していこうとする時、小さくとも、その声に耳を傾けることが大切だと思います。本展は、九州に拠点を置くアーティスト、コレクティブ、出版社の小さな声を、ギャラリーコレクションとともに紹介いたします。作品と言葉を通して事象の数々を想像し、さまざまな世代の方々との対話の場になれば幸いです。
オーギカナエ/Kanae Ogi
1963年佐賀県唐津市生まれ、福岡県久留米市在住。1984年武蔵野美術短期大学美術家油絵専攻卒業後、東京を中心に大型インスタレーションを制作発表。1996年に活動拠点を福岡に移し、サイトスペシフィックな作品や舞台美術、ワークショップなどを手がけ、国内外にて活躍。子どもの美術活動「手で考える」や、現代美術作家・牛嶋均とのユニット「YAPPOTUKA(ヤポッカ)」、家族で表現活動する「ウシジマケ」なども展開している。
公式ウェブサイト
https://www.ohgikanae-works.com/
木浦奈津子/Natsuko Kiura
1985年鹿児島県生まれ、鹿児島県在住。2010年に尾道市立大学大学院美術研究科油画専攻を修了。
日常生活で目にしている何気ない風景の一瞬を捉えキャンバスに写し取り油絵で表現する。カメラで捉えた近郊の風景をもとに描かれる作品は、私たちの生活の変わらない本質を捉えている。
近年の主な個展に「目の前をよぎる」(Takashi Somemiya Gallery、東京、2022)、「表面をなぞる」(EUREKA、福岡、2022)など。2019年に第45回鹿児島市春の新人賞を受賞し、受賞記念展として「うみとこうえんと、」(鹿児島市立美術館、2021)が開催された。
このほか「VOCA展2022 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─」(上野の森美術館、2022)などのグループ展に参加している。現在、国立新美術館にて開催されている「遠距離現在 Universal/Remote」(20204年3/6~6/3)に出品中。
木浦奈津子|PAINTER NATSUKO KIURA (natsuko-kiura.com)
喜多村みか/Mika Kitamura
1982年福岡県生まれ。2007年東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻写真領域修了在学中より活動を開始。以来、国内外で展示多数。東京と福岡を拠点に活動。2024年より福岡県在住。スナップショットとされる技法を使用し、写真表現の探究をおこなう。
近年の主な展覧会に「revenant」(kanzan gallery、東京、2023)、「TOPOS」(POAT ART&DESIGN TSUYAMA、岡山 /LIBRIS KOBACO、福岡2020)、「VOCA2019現代の展望‐新しい平面の作家たち」大原美術館賞(上野の森美術館、東京、2019)など。
草野貴世/Kiyo Kusano
1965年福岡県生まれ、福岡県在住。1988年多摩美術大学卒業。1990年ロンドン大学スレード校卒業。
国内外の芸術祭やグループ展に参加。2010年以降は創作や発表をペースダウンさせるが、2016年より活動を再開する。場の物語を丁寧に紐解いて人の営みと歴史などのつながりをテーマに活動している。
近年の主な展覧会に、「Artist’s Network FUKUOKA 2023 [第一部] IAFの時代」 (高架下スタジオSite-Aギャラリー他 横浜市、2023) 、 「シリーズ木霊II 草野貴世−紺屋の明後日」(第一松村ビル、福岡、2021-2022)、「rupakaya-色身-」(Operation Table、福岡、2021)、「紺屋の明後日」(福岡、2021)、「裏返り続ける…」(Operation Table、福岡、2018)、などがある。
斉藤里香 /Rika Saito
1977年東京生まれ。2000年女子美術大学卒業。2002年東京藝術大学大学院修了。
木版画の技法を使って近年のモチーフである「LIMBO―辺獄―」の世界を版画や立体作品で表現し、個展やグループ展等で精力的に作品を発表。移ろい過ぎていく日々の手触りを丁寧に作品にしていく。
近年の主な展覧会に「九州版画プロジェクト」(九州産業大学美術館、福岡、2024)、「斉藤里香展―The gate」(日本橋高島屋、東京、2023)など、個展、グループ展多数参加している。
収蔵、東京国立近代美術館、町田市立国際版画美術館、鹿沼市立川上澄生美術館、畦地梅太郎記念美術館、女子美術大学、静岡県沼津市
櫻木雅美/Masami Sakuragi
1972年生まれ。福岡県田川郡在住。森と黒目社CEO
写真を撮ったり、珈琲を焙煎しsたり、小さな仕事を色々して生きている。時々、写真展をしたり闇の珈琲屋をしている。
近年の主な展覧会に2024 「つるのひとこえ展」( asiac、福岡、2024)、「音」( gallery wabi 福岡)、「描写する心たち」(Wald Art Studio,2021)、「ことなしぶ」(gallery wabi、福岡、2020)、「あまねし粒」(gallery wabi、福岡、2018)
佐土嶋 洋佳 / Hiroka Sdoshima
誰かがそこに在ること、居たこと、記憶や時間と空間の関わりを、布や糸、ものを使った造形作品や絵などで表現する。
作家活動の傍ら、6年間の美術館勤務を経て、2019年に造形教室「ずこうしゃこどもアートスタジオ」をオープン。2021年11月より、ギャラリー&共同アトリエ「アーツトンネル」をオープン。
「KAWARADAKE」グッズや「へいちく応援ワンカップ」などのデザインや地域を掘り起こす展覧会の開催、田川を独自の視点で紹介するフリーペーパー「ネゴトヤ新聞」の発行など、地域に根ざした活動も行う。
チョン・ユギョン/Jong YuGyong
1991年兵庫県生まれ。2014 年朝鮮大学校美術科を卒業。2017年からソウルを拠点に作家活動をしていたが、法律が変わり徴兵対象となったため 2020 年末に日本に帰国。以降は福岡に移住し制作をしている。作品では「朝鮮人」の移動の歴史を検証することで、恣意的に引かれる「境界線」や文化と戦争の関係に対して問いかけることを目指しており、近年は有田焼や大村収容所の歴史を調査しながら作品を発表している。
手嶋勇気/ Yuki Tejima
1989年北海道生まれ。2012年広島市立大学芸術学部美術学科油絵専攻卒業。2014年広島市立大学芸術学研究科修了。写実絵画の技法研究と制作を経て、即興的でドローイングのような絵画を制作する。主な題材として広島の風景を描く作品は、戦後広島の画家たちが街並みをたくさんスケッチした事実を下敷きに、作家自身がその土地の歴史や営みとどう関わるのかを模索する試みである。
近年の主な展覧会に、「VOCA展2022 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」 (上野の森美術館、2022)、「シェル美術賞展2020」(国立新美術館、東京)、「個展:ひろしまスケッチ」(ギャラリーG、広島、2020)などがある。ディレクションに、「原民喜 -かすかにうずく星-」(ギャラリー交差611、広島、2018)。受賞に、「sanwacompany Art Award / Art in The House 2021」グランプリ。
手嶋勇気 | Yuki Tejima (tejimayuki.com)
母里聖徳 /Kiyonori Bori
1956年福岡県生まれ。鉄のアーティストとして、北九州、筑豊で近代産業と美術をテーマに、街や歴史、そして世界と向き合い、作品制作や多くのアートプロジェクトを開催する。
近年の主な活動に、豊山八幡神社「鉄のしめ縄・鐵傷」制作(北九州市、2023)、「母里聖徳・鉄鋼刻の軌跡 1986~2022」 (2022)、「鍛偶」モニュメント制作 (北九州市立戸畑図書館、2022)、福岡の桃山茶陶展(2021、共催)などがある。
比佐水音/ Miwo Hisa
熊本県生まれ。京都嵯峨美術短期大学日本画本科卒業後、同美術大学日本画専攻科2年間修了。現在、福岡と京都を拠点に活動。空や植物などの日常の自然や生命の循環をモチーフに、心に残った幾重にも重なる記憶を、日本画の伝統的な技法で描く。
近年の主な展覧会に、「比佐水音 キオクのカタチ」(EUREKA、福岡、2023年)、「水のアジア」(福岡アジア美術館、2023年)、熊本アートアワード受賞、巡回展(香梅、熊本、2019年)、「熊本現代美術館 コレクション展vol・4来た見たクマモト」(熊本市現代美術館、2013年)
比佐水音 hisa miwo official website
三津木晶/Aki Mitsugi
1987年福岡県北九州市に生まれる。福岡教育大学を卒業後、生活の中にある物事をモチーフに、絵画表現を軸に光、記憶、存在について探求をしてきた。また他者との関係から現れる存在への考察を深めるため、絵画表現の他に彫刻やレリーフといった表現を用いて、ツインの作品を制作している。
近年の主な展覧会に、「林檎と蜜柑の数え方」(operation table 福岡、2023)、「NEW ORDER 」(Gallery SOAP、福岡、2022)「THE GATE」(GALLERY SOAP、福岡、2021)、「tablecross」(Gallery MORYTA、福岡、2017)
2018年に ルマ・キジャン・ミヅマ(インドネシア/ジョグジャカルタ)でレジデンスに参加。
宮下恵太 /Miyashita Keita
アーティスト/エンジニア/即興演奏家。1995年北海道生まれ、山口市在住。電気・情報・通信といった今日的なテクノロジーと人間との関係性を軸に作品制作を行う。ギターやスピーカ、ミキサーなどを用いた実験的な即興演奏活動等も行っている。
第25回文化庁メディア芸術祭にて音による通装置を用いた作品「BEAT/BIT」がアート部門審査委員会推薦作品に選出(2022)。主な展示として個展「2人のパフォーマーのための通信規約」(”meee”Gallery Tokyo、東京、2022)、グループ展「ICCキッズ・プログラム2022 Tools for Play どうぐをプレイする」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、東京、2022)など。
清田麻衣子/Maiko Kiyota(里山社)
1977年福岡市生まれ。7歳で横浜市へ転居。2000年明治学院大学文学部芸術学科卒。大学では佐藤真監督のドキュメンタリー映画を研究。編集プロダクション、出版社勤務を経て、2012年、一人で出版社、里山社を設立。2022年より福岡市在住。写真集、ノンフィクション、エッセイ、小説など、さまざまなスタイルで、東日本大震災や、ジェンダー、病や障害、人種問題、地方と東京、被差別部落など、さまざまな社会課題を扱いながら、一人の人生や日常からそれらの課題や豊かさが浮かび上がるような本をつくっている。
アーツトンネル (櫻木雅美、佐土嶋 洋佳、母里聖徳)
2021年秋に発足した美術家や写真家、振付家などの肩書きを持つ 11人で構成する NPO法人。筑豊にアーティストの拠点を作り、新たな文化が生まれ、育っていくような場所を目指す。福岡県田川市の旧猪位金小学校の廃校を利活用するいいかね Palette 内に拠点を置き、貸アトリエ、ギャラリー、シェアスペースを運営しながら展覧会や
WSの企画等アートに関わる活動を行っている。
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