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弥永隆広展 -narrative-  

2024.9.5

弥永隆広展 -narrative-  

弥永隆広展 -narrative-

 会期:2024年9月20日(金)~10月6日(日)

時間:12:00~19:00 最終日は17時まで

休廊日:9/24(火)、25(水)、30(月)、10/1(火)

 

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このたびEUREKAでは、9月20日から弥永隆広さんの個展「-narrative-」を開催いたします。

弥永さんの作品は、個人的な経験や内面の感情に基づいており、自己表現や自己探求を試みています。

福岡では8年ぶりの個展です。ご高覧いただければ幸いです。

 

強固で複雑に絡み合う社会構造は、時に人を生かす代償として、何かしらの拘束を強いるように思える。生と死、善と悪、安息と苦痛。人は常にこの対極の狭間で揺れ動きながら、自らの存在にたどり着くのではないのだろうか。そうした問いから、私は社会と個人の関係をテーマに制作を続けている。

 

私の作品によく登場する黒いボックスは、社会の堅固な構造を象徴し、その内側でほのかに放たれる青い光は、脆く儚い人の命を表現している。社会と個人を繋ぐチューブは、支えと拘束の両義性の意味を込めており、目に見えないブラックライトの光が、蛍光顔料を介して儚く美しい光を発する様子は、命の存在を暗示する癒しの光として、観る者を包み込む。これらの象徴を通して、社会に守られながらも、その枠にとらわれる個人の存在の微妙なバランスを探求し、その脆弱さと美しさを描いている。

 

これら作品は、母の病床で感じた穏やかな光景と、私自身の病床での経験に基づく非常に私的な「narrative(ナラティブ—物語—)」である。それと同時に、個人が社会に支えられつつも、その枠に制約されるという二重性を問いかける試みでもあると考えている。

 

今回は、過去に同のテーマで制作してきた半立体の作品とそこから平面に再構成したリトグラフ作品。そしてその版画を基盤にさまざまな素材をコラージュしたオブジェ作品を展示する。 (弥永隆広)

 

 

弥永隆広 /  Iyonaga Takahiro

 

1955年 福岡県生まれ

1982年 九州産業大学大学院芸術研究科美術専攻修了

 

<個展>

1990年 個展「断片の思想」(福岡県立美術館/福岡)

1994・96・98・99・01・04・08・10・12・13・15・17年 ギャラリーとわーる(福岡)

2004・06・08・11・14・16・23年 ギャラリー58(東京・銀座)

<受賞>

1981年「サロンド・ルーパ展」金賞受賞福岡県立美術館 (福岡県立美術館/福岡)

<グループ展>

1981年「アート327展」(福岡市美術館/福岡)

1982年~92年「瑠波展」(福岡県立美術館/福岡)

1993年「独立宣言展」イムズ企画(イムズ/福岡福岡)

1995・98・01年「青木繁記念大賞展」(久留米市美術館/久留米)

1995・96・98・01・05年「平面の自在展」(福岡市美術館/福岡)他

1996年「アジア国際美術展」(大邱芸術美術館/大邱・韓国/招待 )

2002年「日韓現代美術展  (世宗美術館/ソウル・韓国/招待)

2004年「英 展」     (田川市美術館/福岡)

2006年「現代美術の還元と拡散展」(国立美術館/ソウル・韓国/招待)

2007年「日韓現代美術展」 (福岡市アジア美術館/福岡)

2009・12・15・17・19年「九州コンテンポラリーアート展」(福岡県立美術館/福岡)

(熊本県立美術館/熊本)

(佐賀県立美術館/佐賀)

2010年「日・韓・中 国際美術家展」(福岡県立美術館/福岡)

2012・13・15年「学校美術館~ぼくらの現代美術展~」(みやま市立山川中学校/福岡)

2016・17・21・22年「Sequara展」 (ギャラリー58/東京)

2018年「釜山国際交流展2018」(釜山大学校/釜山・韓国)

「平和の見えかた展」(小郡教会/福岡)

「N547展」(福岡市美術館/福岡)

2019年 「日本の美術と美術教育展」(Gallery ARKA/リトアニア)

2020年 「学校美術館 三又中学校編」企画・運営(大川市立三又中学校/福岡)

「N547展」福岡市美術館(福岡)

2021年 「アジア国際美術展」九州芸文館(福岡)

2022年「釜山国際交流展2022展}(釜山・韓国)

 

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