清塚紀子 ―旅する版画―
会期:2020年9月26日(土)-10月4日(日)
時間:12:00-19:00
休み:28日(月)
‘あるご夫婦‘ のもとで大切にされてきた ‘清塚紀子の版画‘ を12点展示いたします。
清塚さんは、1970年代に鉛箔などを使った革新的な手法で制作を始めました。それから40年以上の時が経ち、ゆっくりと素材が変化し ‘新たな風景‘ が現れてきました。
この版画たちの、時の流れを感じ取っていただけば幸いです。
清塚紀子 (Noriko Kiyotsuka)
1940年旧満州に生まれる。1968年東京芸術大学大学院油絵専攻を修了。’70年 第7回東京国際版画ビエンナーレ展出品、’71年第39回日本版画協会展で会友賞を受賞。’72年第4回クラコウ国際版画ビエンナーレ展、第3回フィレンツェ国際版画ビエンナーレ展、76年第1回西太平洋国際版画ビエンナーレ展など海外実績も多い。’76年第12回現代日本美術展で東京国立近代美術館賞を受賞するなど受賞歴も多い。
銅版画の様々な技法を用いてイメージを合成する作風から、1970年代前半に幾何学的表現を導入し、さらに鉛箔の上にプリントして物質感を強調した表現や、コンデンサーやチューブを付着させるなど意欲的に新しい表現を試みている。
[パブリックコレクション] 国立近代美術館、国立国際美術館、福岡市美術館、大阪中之島美術館、徳島県立近代美術館、大分県立美術館、和歌山県立近代美術館、町田市立国際版画美術館、栃木県立美術館